『正しい推論によって導き出されているように見えて、結論で矛盾をはらむ時間についての命題』
※解決方法については「タイムパラドックス(解決方法)」を参照
下記の問いを考えていただきたい。(親殺しのパラドックス)
『ある人物が時間を遡り、血の繋がった祖父と祖母が出会う前に祖父を殺してしまったらどうなるか』
普通に考えると次のようになるだろう。(ある人物を時間旅行者とする)
『時間旅行者の祖父を殺すと時間旅行者は生まれてくることができない。(時間旅行者の祖父と祖母が出会っていないので、時間旅行者の両親(母親か父親)が生まれない。従って、時間旅行者も生まれてこない)。しかし、そもそも時間旅行者が生まれないのなら時間旅行者の祖父が殺されることはない。けれど、時間旅行者の祖父が生きているならば時間旅行者は祖父を殺すことができる。』
つまり、下記のように堂々巡りし問題を解決することができない。
祖父を殺す ⇒ 時間旅行者が存在しない ⇒ 祖父は殺されない ⇒ 時間旅行者が存在する ⇒ 祖父を殺す
親殺しのパラドックスの類似例として下記をあげておく。
『時間を遡り、タイムマシンの発明者を殺してしまうとどうなるか』
『時間を遡り、赤ん坊である自分自身を殺してしまうとどうなるか』